「ねぇママ。」

メグは遠く去っていく車を見送りながら養母に言う。

「私もう真理恵って呼ばれても怒ったりしないよ。」

「そう、どうして?」

養母はそれほど驚いたりしなかった。

「だって私の名前だもん。誰が付けたかなんて関係ない、私は相川真理恵。パパとママの娘だから。」

メグを力強く抱き締める養母。

「真理恵……私達の大切な子。」

ギュッと抱き締める養母の力強さに、メグは母親としての強さを感じたのだった。