放浪カモメ





大学生活と言う交差点で偶然にも交わったオレ達の道が別つ時が来た。

それは誰もが思っていたよりも断然早くって。

淋しさや疑問を抱くこともできないほどに急で。

もうこの先交わらぬないことを知っていても、ほんの一瞬でも良いから。

ほんの一瞬でも……とそう願わずにはいられなくて。


道は別つとも、行く先は違えども――

一緒に過ごしたあの僅かな時間が、廃れても消えぬ様にと願うオレは……




まだまだガキなのかもしれない。