放浪カモメ


「私待ってるから。いつかカモがパパやママにも認められる人になって迎えに来てくれるの……ずっと、ずっと待ってるから。」

リビングの扉の向こう側。

確かにその言葉が聞こえた。

「今は会えないから。だからこうやってしか話せないけど、私はいつまでも待ってるよこの子と一緒に。」

メグの言葉に鴨居は生まれ変わるような気分さえした。

きっとこれから先、辛いことや苦しいことが待っているだろうけど、今のその言葉を思い出すそれだけで何でも乗り越えていけると思えた。

「うん……必ず迎えにくるから、待ってて。」

そしてメグもまた、鴨居のその言葉に、鴨居と同じ思いを胸に刻むのだった。