「……………は?」 手首を掴んでいた手が離れる。 「…………ごめんっ…。」 無意識に出てしまった名前。 ただ、助けがほしかっただけで…。 「…ふざけんなよ。」 桐斗が呟いた。 「だって…。」 「なに?」 桐斗が私を見下げて言う。 「…もう、いい。」 あたしがいけなかったんだ。 そのまま、ベッドから降りた私。 「…次は、逆ギレ?」 桐斗が呆れる。