半径1㍍禁止


「ねえ、お金ぐらい払ってよ。」

何ヶ月振りかに、お母さんと話した。

「……いやよ。」

お母さんは、首を振る。


「…なんでだよ。払えよ。」

私がお母さんに近づくと、お姉ちゃん達が飛んできた。


「ちょっと、あんた…。
お金だけ貰うなんて、図々しいのよっ!」

「あんたのせいで、家族がこんなになったんだからっ!」


――あんたのせい

みんな、そればっか。


もう、名前ですら読んでくれない。


「じゃあ、このまま学校辞めろっていうわけ?」

私がそう言うと、みんな黙り込む。


「いつも、あんたのせいばっか言って。
現実から、逃げてるだけなんじゃないの?

全部、あたしのせいにしようとしてるだけでしょ?」