半径1㍍禁止


近くにあったファミレスに入る事になった。


「どれ頼む?」

桐斗がメニューを開く。


「…う~ん。」

美味しそうなのが、いっぱい…。


メニューに釘付けになっていた。


すると、桐斗が私の右手に触れる。


「ん?」

「会った時から思ってたんだけど、この手どうした?」

桐斗が言う。


ぐるぐる巻きにしてる包帯。

気づくに決まってるよね…。

さっきおばさんに叩かれたせいで、血が少しにじんでいた。


「大した事ないんだけど、大袈裟だよね…。」

私が苦笑いで言う。


「俺は、どうしたか聞いてんの。」

桐斗が私の顎をくいっとあげた。


「…別に…。」

本当に大した事じゃないし。