半径1㍍禁止


「なら、良かった。
着いてくるってなったら、面倒だし。」

桐斗が嬉しそうに言う。

「…純平君にチクッとくからねっ!」


「どーぞ、ご勝手に。」

桐斗が顔色一つ変えずに言った。


「むー…。」


結局、真美は純平君の家に向かうらしい。


「藍衣、行こ。」

桐斗は、平然と手を差し伸べてくる。

私が、黙って見上げていると桐斗は笑った。


「意外にシャイだよね。」

そう言って、手を握ってくれた。

「意外って…。」

なんかムカつくー。


そのまま、どこに行くかも分からず着いて行った。


「お腹空いた…。」

小さな声で呟いた。


「ここ入ろっか。」

けど、桐斗には聞こえてたみたい。