「……もう一回、言ってごらん?」 桐斗が私の顎をあげる。 口が裂けても言えません。 私は、黙って首を振る。 「わかってるじゃん。」 桐斗が欠伸をしながら言った。 「…帰ろうよ。」 私が不安げに言う。 「なに…、今何時?」 「もう、放課後だしー。」 私が口を尖らせて言った。 「………帰ろっか。」 桐斗が納得したように言う。