半径1㍍禁止


桐斗が、どんどん迫ってきて言いようがない。


「別に避けてないしっ!
なんにもしてないっ!」

私が、後ろに下がりながら言う。


「じゃあ、俺の思い込みだったのかも。」


――ドンっ


「んわっ…!!」


桐斗に押し倒された。


「なんで、一週間会わなかったんだろ。
謎だね。」


桐斗が私の髪を撫でて言う。


「…謎、だねー。」

カタコトになりながらも、笑顔をつくる私。


「やけに焦ってるじゃん。」

桐斗が笑う。

私は、首を横に振った。


「言うなら今だよ、藍衣。
あとからじゃ、喋れなくなるから。」

耳元で囁かれる。


喋れなくなるって……。


「…なに、するのっ?」


まさか、殴られたり?

喧嘩上等…?←