半径1㍍禁止


「ってか、あんた誰。」

私が言った。

「出た出た~♪」

その女が、嬉しそうにカメラを構える。


なにが、出たのかなー?

私は、頑張って笑顔みを作る。



「相手してるだけ無駄だ。行こう。」

私が桐斗と裕の肩をポンと叩いた。


――パシャッ


「……あのさー?」

あたしが、振り返る。


と、桐斗が女の胸ぐらを掴んでいた。


え、ちょっとっ…?


「な、なによ…。」

女の子が言う。


「うっとうしい。」


低い声で、それだけ言って手を離した。


「忠告ね。」

桐斗が言う。


「……気に入らねー。」


「……え?」


「気に入らねーよ。
お前が、藍衣を守るのが。」

裕が言った。