「そう言われると、言いたくなる。 俺、裕を怒らせるの大好きだから。」 ただの悪ガキじゃないか…。← 「…はっきり、決めてもらおうじゃん。」 裕が言った。 「はっきり…?」 「なにを決めてもらうわけ? どっちが、薔薇のプリンスにふさわしい か?」 桐斗が笑う。 「馬鹿か。んなのどうでもいんだよ。」