「野原?」
私が言う。
「ここ、前公園だった所。
覚えてない?」
裕は、中に入っていく。
前、来た事あるっけ…?
「…前、ここにすべり台があって。
ここに鉄棒があって。」
裕が言う。
「うーん…。」
「じゃあ、こっち来いよ。」
腕を引っ張られて、奥に入る。
「あーっ!!」
――思い出した。
そこには、家の明かりなどが、イルミネーションみたいにキラキラしていた。
裕が笑う。
「ねえ、ここ…。」
覚えてるよ。
夜の町をいつも二人で、歩き回ってた。
裕が、夜景が綺麗な所に連れて行ってくれて……。
「けじめをつけた場所。」
裕が言う。
私と裕が、変わった場所。

