半径1㍍禁止


「違うっ!」

ゆりかが大袈裟に首を振る。


「でもでもっ!
毎日、好きな人に会えて友達と騒いだりできて。」

楽しいでしょ?ゆりかが笑う。


「…別に…。」


「桐斗とも、毎日お話できてさっ。
私、桐斗と話してるだけでも楽しいよっ!」

ゆりかが嬉しそうに言った。


なんで、ゆりかの笑顔を見ると自然に笑顔になるんだろう。


「俺は、別に普通だけどね。」


そう言うと、ゆりかは、

「酷いっ!」

膨れっ面になる。


「……嘘。楽しいよ。」


ゆりかが笑うと、俺が笑う。

俺が笑うと、ゆりかが笑う。


一緒にいるだけで、安心できた。

俺に彼女ができても、こんな関係でいられるのかな。


「…じゃあ、帰ろうかな。」

ゆりかが言う。

「そうだね。」


気づけば、1時間近く話していた。