半径1㍍禁止


「…いってっ…!!」

「やっぱ、相手になんないし。」


――バンっ!

――ドンっ!


鈍い音だけが、響く。


自分でも、分からない。

なんで、こんな強いのか。


「…ふぅー…。」

煙草を吸う。

「また、桐斗。お前……。」

俺の周りで倒れてる奴らを見て、仲間が
驚く。


気持ち悪い。


「帰ろっか。」

俺が立ち上がる。

「そうだな。
また桐斗が、活躍だよ。」


“また”桐斗。

徐々に増えていく言葉。


なんで、俺なんだろ。

お前ら、全然変わってないよな。


もっと、強くなってほしいよ。

なんて、偉そうな口をたたけるわけもなく。


今日も、つまらない1日が終わる。