半径1㍍禁止


「照れてるし。」

「……うるさい。」

私が言った。


気づけば、いつも通りだった。

気をつけなきゃいけないのに。

やっぱり、桐斗のペースに巻き込まれる。


「今日、夜遊ばない?」

桐斗が言った。

「……はい?」


「夜、溜まり場行くんだけど。
藍衣もおいで。」

私は、黙って首を横に振った。


ダメだ。

だって、喧嘩はもう…、


「ただ、みんなで騒ぐだけ。
喧嘩始まっても、見とけばいいから。」

それだったら、よくない?そう言って、桐斗が首を傾げる。


けど…、

「行けないよ。」

私は言った。


だって、あんなに心配してくれてたんだ。

裏切るなんて事できない。


「また、裕かよ。」

そう言われて、私は俯いた。