「おい、待てよ。」
物凄い力で、腕を引っ張られた。
「いたっ…。」
「さっき、なんて言った?
もう一回言ってみろよ?」
いきなり口調が、変わった。
その前に、顔怖いんだけど。
裕に勝ったんだから、私が勝てるはずがない。
だから、なにも言えなかった。
「…俺に勝てるって、思ってんの?」
桐斗が私の顎を掴む。
怖くて、言葉が出なかった。
「聞いてんの、藍衣?」
桐斗が笑う。
そんな笑顔で、惑わされない。
もう、知ってるんだから。
「なにか、気に入らないわけ?」
「……………。」
「言わなきゃ、分かんないよ?」
桐斗の顔が近づく。
「ちゃんとした、口があるでしょ?」
「……ぁっ…きり…とっ…。」
そう言って、キスをされた。

