なんだよ、全然きいてねーよ…。
「はぁはぁ…。」
息が上がってきた。
「…本当、甘すぎ。」
それからずっと、殴られていた。
何度か、やり返したけど桐斗はまた立ち上がる。
――ドンっ…。
結局、倒れたのは俺だった。
「こんなにやられたの久しぶり。」
桐斗が言う。
俺だって、負けたの久しぶりだよ。
でも、もう話す気力もなかった。
「はぁー。
んじゃあ、俺帰ろっかな。」
楽々と立ち上がる桐斗を見て、悔しくなる。
「あ。」
桐斗が振り返る。
俺は、意識がもうろうになりながら桐斗を見た。
「あんた、仲良い幼なじみいるらしいじゃん。
そいつも、暴れてんだってね。」
何が言いたいか、分からなかった。

