でも、あたし悪くないからね。
だって、アイツがさ……。
「ははっ…あはは…。」
もう、笑っちゃうよっ…。
「え、どうしたの…？
藍衣ちゃん、気持ち悪っ…！」
真美に変な目で見られた。
「あのさ…、真美の彼氏って……。」
違うよね…？
「よくぞ、聞いてくれましたっ！」
真美が笑顔で言う。
「…あたしが、知ってる人？」
また、恐る恐る聞いてみた。
「うん。知ってるよっ！」
「…………………。」
………最悪だ。
あたし、桐斗の事知ってるよ…。
「結構、有名だったりね～。」
真美が頬に両手を添えて、言う。
ベタ惚れだな…。
