また、出てきたよ…。
今さっき、さよならしなかったっけ?
「王子様が助けにきたよ。」
桐斗が笑って言った。
「…………なんて?」
私が笑顔で聞き返す。
もう一回、
その恥ずかしい台詞を言ってみろ。
「耳遠いよね、藍衣って。」
そう言って、ため息をつかれた。
…ムカつくんですけど。
「お前、なんなの?」
裕から、腕を引っ張られる。
「お前こそ、何?」
桐斗が余裕の笑みを浮かべる。
裕は、苛立って仕方がない様子。
「昨日から思ってたけど、
喧嘩売ってんのかよ?」
裕が言った。
キレてる…。
「…そっちこそ、喧嘩売ってんの?」
桐斗が言う。
一体、どっちが喧嘩売ってんだよ。←

