―一ヶ月後― あれから、義人クンはお見舞いに来て居ない。 梨香ちゃんは、たまに来てくれている。 「多栄?」 「ん?」 病室で梨香ちゃんがリンゴの皮を剥きながら言った。 「義人と別れたんだって?」 「ん…。」 「どしてなの?」 「あたしより、良い子と幸せになった方が良いんじゃないかな?って。」 「好きになるまで待つって言われたんでしょ?」 「うん…。」 「好きになれなかったの?」 「そんな事ないんだ。ドキドキしたりしたもん。」