【義人サイド】 部活で練習試合が終わると同時に携帯が鳴った。 “多栄” からの着信。 だと思いきや、多栄の親友の梨香だった。 「多栄。交通事故にあっちゃって…。」 震える梨香の声は泣きながらだと、直ぐにわかった。 「病院どこ?」 焦った俺は、それだけを聞き走り出した。 病院に着いた俺。 そぉ~と、病室のドアを開けた。 傷だらけの多栄の姿に言葉を失った。