「オレ…体温高いから…」


「………」


胸がドキドキ…


ずっと幸せになりたかったんじゃない。



安心が欲しかったんだ…




「お前が…好き…」


「!…」


「なのかも…」



「松原君…」



「おい…泣くなよ」


松原君は自分の服の袖で涙を拭いてくれた。



「松原君は…好きかもなんだろうけど…私は…」


「大好きなんです…」




松原君は笑っていた。





満足出来る恋ではなかった…


素直になれなかった…


充分笑えなかった…


誰かを傷つけた…


自分を傷つけた…




でも、どんなに辛くても…松原君に出会わなければよかったなんて、思わない。





窓から伝わる思いは、言葉となって誰かに伝わる。



私はいつまでも忘れないだろう。



窓、開けば君と恋をしていた気持ちを……