ピロロロロ〜〜!!!
━翌朝━
携帯のアラームが、これでもかって位に
部屋中に響き渡る。
寝ぼけた頭でアラームを止め、横にいる空に目をやると
小さく丸まって、気持ち良さそうにスヤスヤと眠っていた。
『かわいー…』
空の顔にかかった前髪をどかし、ほのぼのしてると
スヌーズ設定をしている為…また携帯のアラームが鳴る…
『はぁー…、呑気にしてる時間ないんやった…』
後ろ髪を引かれる思いで、ベッドから体を起こし下に行く。
ガチャ…
『おはよ。』
リビングには
朝食の用意をするオカンに
今から出勤するオトンに
テレビに夢中の雪がいた。
「おはよ〜。昨日、遅かったみたいやな?何処行ってたん?」
朝からオカンの尋問が始まる…
『貴史達と飲んでた』
うん、嘘はついてない。
「未成年のクセに、まだ早いわよ!」
『はいはい、すんませんね。』
反省の "は" の字もないけど。
「空は?」
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