『こ…こんな所におったんか〜』
いかにも "探してました" って感じに声をかける
オ「光…こんな所で何してんの!?」
『いや…遅いから様子見にきた。てかさ〜向こうの親だっていてるんやから、今は止めろよ。戻んで?空も!』
こんなんで…オカンは、ちゃんと約束守ってくれるのか不安になる…。
オ「お見苦しい所をお見せして申し訳ありません。」
何とか、席に着き…とりあえず落ち着きを取り戻した。
隣に座る茜が一生懸命、俺に話かけてくるのを余所に
空が気になって仕方ない…
テーブルの下でバレない様に携帯を開き
空にメールをする
《大丈夫…?》
"送信"
斜め前に座る空が、メールに気づいたのか
チラッと俺の方を見るから…
周りに気付かれない様に笑うと
空も笑った…。
ブーッブーッ
ポケットの中の携帯が震えている…
《大丈夫てか、堂々とメールとかやるなぁ笑》
だって。
目の前にいるのに
こんなに近くにいるのに
思う様に話が出来ない姉弟って
俺等くらいかな?
「光さん…10月、誕生日ですよね?」
『え?あ…うん。』
「プレゼント、何が欲しいですか?」
何って…………
.

