雪が積もった。 窓の外は一面雪景色。 家の屋根の上はキラキラと太陽に照らされて反射する光が、なんとも趣がある。 覗いた窓は、私の息がかかって白く曇った。 布団に残る温もりに、起き上がるのがためらわれる。 でも、そんな訳にも行かない。 今日だって学校があるもの。 私は渋る気持ちに鞭打って、近くにあった上着を布団の中に引きずり込み、身体に巻きつけた。 よし、これで大丈夫。 私はそろりとベッドがら抜け出して、そばに置いてあった服に手を伸ばした。