翌朝。 距離を考えると有り得ないほどの短時間で街を走り抜け、華麗に辻褄を合わせてくれたメレディスに感謝を捧げつつ、シェリルは朝食の席に着いた。 フレディおよびおば様の様子から鑑みるに、どうやら、バレてはいないようだ。 本当に何か困ったことになったときには、メレディスに助けを求めよう、などと不謹慎を通り越して不吉な考えを抱きつつ、彼女は昨晩の出来事を思い返し、その要点はと言えば。 「フレディ」 「はい」