おいしい紅茶を飲む前に

エスコートを引き受けたいかにも貴族のご子息なジェラルド様や、これまた親しいらしい月光の貴公子の通り名を持つ伯爵クリストファーと一緒にいるに相応しい装いに仕上がっている。

 とびきりの美人の項に分類するのはどうかなと思うけれど、ランク的には上の部類だ。

何より魅力的に映るのは、その瞳がこのような緊急事態の中にあっても、元気に輝いているというところ。

息を吐いたり途方に暮れたりしながらも、まだ彼女は朝会ったときと同じように、走り出せるはずだ。

午後に出会った時のように、気をつけて。