おいしい紅茶を飲む前に

彼の国の正装で身を飾った、遥かに海を隔てて遠い異国の王子様は、目隠しをされた状態で、それでも姿勢は正しく、威厳を醸し出している。

その空間だけ切り抜かれたように、空気の色が違うのだ。


 王子という呼称からイメージされるに相応しく、彼はまだ成人して間もないように感じられた。

目という年齢を判断するに欠かせない部分が隠されているために、感じることしかできないのだけれど。