「先生!」 思わず叫んでいた。 「先生は何も 間違ったことしてない。 先輩たちだって、 本気で先生のこと 嫌いなわけじゃないですよ。 もっと 自信もってください」 根拠なんて 何もなかったけど、 必死にしゃべっていた。 先生が ふっと微笑んだ。 「自信もって、か。 確かにそうなのかもな、 おれ、堅すぎるって よく言われるから、 自分の考えが 正しいのかどうか わからなくなってた。 真琴ちゃんのおかげで ちょっと元気出たよ」