その日の帰り道。


「菜々子ぉ、さっき
何を言い掛けてたの?」

「あぁ、
自分では
気づいてないだろうけど、
真琴は本田先生に恋してる」



えっ?私が? 
優作先生に?恋?



「ちょ、ちょっと待ってよ!
ないない、そんなわけないから。
……だって、先生だよ?」

「だから無意識に
気がつかないように
してるんでしょ?」


菜々子の目が怖い。

「全部お見通し」って感じ。


「いいんじゃん?」