先生、この気持ちはどうすればいいですか?

(疲れたぁー、
早く教室着いて着替えたい)


体育館から戻る階段を
上っているときだった。




「こんにちは。
体育だったんだぁ」



「わっ、優作先生!?」

私は不自然なくらい
慌ててしまった。



「ごめん、驚かせた?」

「いえ……あっ、こんにちは」


「うん、こんにちは。
体育なんだった?」


先生が私の顔を覗き込む。

無意識の内、
うつむき加減になっていた。



「え、えっと、バスケです」

やばい、
上手く喋れないよぉ。