ついに最終レースだ。

優作先生が走る。



「位置に着いて、
よーい……」

パァァァン!





速い。

20代の先生ばかりなのに、
ぶっちぎりだ。



綺麗なフォーム……。



真剣な横顔……。







文句なしの1位で
ゴールした先生。

歓声が上がる。





その背中は、
やけに遠かった。