よかったじゃないか。


シークの声が聞こえてきて、そらはうん?と首を傾げた。

「ま、かわいいからいいんじゃない?そのピアス」

アッシュはそういうと、鏡を取り出してそらの顔を映してみせる。そらも少し首を横に向けて、ピアスを見てみる。

「確かに。可愛いなぁ」

じっとピアスを見つめながら、うんと頷く。


まぁ、可愛いピアスが手に入ったし、よかったかもね。


そらはシークにそう答えると、ふふっと笑って、うれしそうにピアスをいじった。

「でも、どうして急に使い魔なんて?」

そらが不思議そうに聞くと、ドルイドが得意気に言った。

「ま、先輩たちがやってたってのもあるんだけどさ、ほら、七不思議。夜に起こるやつが多いだろ?ここの寮って、結構ゆるいけど、門限と魔法の使用に関してだけは厳しいからな。使い魔に代わりに見てきてもらうんだよ」

「あぁ、なるほど」

そらは頷いた。