Magic Academy ~禁書に愛された少女~

「なんで、そんなこと聞かれるんだろ」

アッシュに言われて、3人は首を傾げる。
が、そらだけは違っていた。


シークのこと、探してるんだ。


「そら?どうした?」

うみに呼ばれて、慌てて返事をした。

「なに?」

「ほんとに大丈夫か?」

あはは、と苦笑いをするそら。困っていると、どこからとも無く声が聞こえてきた。

「この学校にさ、七不思議があるの、知ってる?」

3人は思わず周りを見回した。

「なになに!どっから聞こえてきたのよ、今の声!」

いきなり4人以外の声が聞こえてきて、3人は驚く。

(シーク!?)

そらには聞き覚えのある声だった。
が、声は待ってもそれ以上聞こえてはこなかった。

「なに、さっきの…」

アッシュが不思議そうに言うと、ドルイドがそういえば、と話し始めた。

「七不思議って言えばさ、7つめ、知ってるか?」

4人とも顔を見合せるが、みな、首をかしげた。

「私は、7つめっていうか、1つも知らないけど」

そらがいうと、3人はびっくりした顔をする。