Magic Academy ~禁書に愛された少女~

コンコンっと扉がノックされる音がした。

『そらー!ご飯私が作ってあげるからさ、今日は食堂に食べいこー』

アッシュの声がした。

「わかった、今行くー!」

答えると、シークの抱き締めていた腕に少しだけ力が入った。

「シーク?」

「…ようやく、お前をこの手で抱き締めることができた」

シークに言われて、ドキッとする。

「もう、離しはしない。お前は俺のモノだ。いいな?」

「うん…」

言われて思わず頷いてしまったことに驚いた。

「アッシュが呼んでいたんだったな。行っておいで」

そう言うと抱き締めていた腕をほどき、優しいキスをして、部屋の入り口まで送ってくれた。