Magic Academy ~禁書に愛された少女~

「ところで、シークってあのチャームにはもうなれないの?」

聞くと、シークは首を横にふった。

「いや、なれるが…この寮内では無理だ」

「えっ、なんで??」

不思議に思い、聞いてみる。

「人に戻ったからな。寮内での魔法禁止というルールが適用されているんだ。だから、外に出れば、何にでも姿を変えることができる」

「なるほど」

頷くと、シークは笑った。

「ウォードが出てくるなら、俺もちゃんと出てやらないとな。明日からはまた、一緒に連れていけ」

言われて私は頷いた。