Magic Academy ~禁書に愛された少女~

「そら」

「はっはいっ!?」

アンリに呼ばれて、思わず声が裏返る。
そんなそらを見て、少し苦笑しながら、アンリはそっと、そらの後ろにまわり、ぽん、と肩を叩いた。

「ウォード先生の授業を受けられる生徒は限られているの。古代魔法は特殊だから」

囁くようにアンリは言う。

「そら、あなたは明日から、ウォード先生について、魔法を学びなさい」

「へっ!?」

突然のことに、目をぱちくりさせる。

「何を言って…だって私、もうまともに使える魔法は…」

「言ったでしょう」

そらの言葉を遮って、アンリは言う。

「古代魔法は特殊なの。私たちが今使っている魔法とは性質が異なるのよ」

「世界樹に何か、言われなかったかい?」

ウォードに言われて、ふとあのとき聞こえた言葉が甦る。
だが、すぐにそれを振り払い答えた。

「何のことですか?」


私は抜け出してないから、世界樹も見てない。


自分に言い聞かせるように、何度も心の中で呟いた。