Magic Academy ~禁書に愛された少女~

「ウォード先生は、この学校の教師だけど、滅多に教壇にたつことはないのよ」

そらは黙ってアンリの言葉を聞く。

「専門がね、古代魔法の解析なの」

「はぁ」

言われてもイマイチぴんとこなくて、アンリが何を言いたいのかがわからなくて。気の抜けた返事を返した。

「昨夜、久しぶりに世界樹への扉が開いたようでね」

少し低い、見た目に反して若い感じのする声で、にっこりと笑いながらウォードが言う。

『世界樹』

その言葉に思わずそらは動揺した。

「あれは様々な要因が重ならなければひらかない」

ウォードはそんなそらをじっと、変わらず優しそうな顔で見つめた。