Magic Academy ~禁書に愛された少女~

授業に仕方なく出席したのだが、周囲の視線は信じられないくらいに気にならなかった。


ありがと、みんな。


心の中で呟くそら。
居てもいい、と言ってくれたうみの言葉は、自分にとっては大きな支えになっていた。

そうこうしているうちに、授業も終わり、みんなで寮へと戻る。

「それじゃ、また明日」

魔力の戻っていない自分は、みんなのように食堂でご飯を食べることは出来ないので、寮へ戻ると、そのままそう言って、自分の部屋へと戻っていった。


こればっかりは、仕方ないもんね。


苦笑しながら、ご飯の用意をする。
幸い、もとから魔力が乏しかったこともあり、両親がまだ生きていたころから、自分で料理や洗濯など、家事全般はしていたので、問題はなかった。

「何つくろっかなぁ…」

冷蔵庫の中身をごそごそとあさっていると、トントン、とドアをノックする音がした。

「はぁい?」

パタパタと入り口のドアを開けると、そこにはうみ達の姿があった。

「どしたの?」

驚いてきくと、うみは二カッと笑って紙袋を差し出してきた。

「差し入れ。そらと一緒に、飯でもと思って」

「わぁ…!ありがとう!」

ほんのり温かいパンと、紙コップに入ったスープが紙袋の中には入っていた。

「私達はお菓子持ってきたのよ!」

「あがってもいいか?」

ドルイドにきかれて、そらは大きく頷いた。