Magic Academy ~禁書に愛された少女~

「あ…れ?オリゼー先生は?」

さっきまで、教壇で講義をしていた先生の姿はなく、黒板は綺麗に何も書かれていない状態に戻されていた。

「次は移動教室だぜ。早くしねーと間に合わなくなるぞ?」

うみに言われて、そらは慌てて出していた教科書たちを机にしまう。

「えと…次は何だっけ」

慌てて教科書を取り出そうとするそらをみて、うみは突然、腕をつかんで歩き出した。

「ちょ…待ってよ、何も準備できてないよ!?」

そらが抗議するも、うみは何も言わず、黙ってそらの腕をつかんだまま、廊下に出て、階段を上っていく。

「ねぇ、どこに行くの?」

向かっている先が、移動教室ではないことくらいすぐに分かった。
ただ、うみが何を考えているのかはまったくわからなかった。