Magic Academy ~禁書に愛された少女~

ベランダから自分の部屋に戻る。
隣で歩くようについてくるスレイプニルをみて、ふと、自分以外の同居人がかなり増えてきたことに気づく。


あ、いや、正確に言えば、人じゃないか。


禁書のシークにマンドラゴラのルン。ピアスでいつもそばにいるのは使い魔のフギン。
そして、今日から新しく仲間入りの箒のスレイプニル。

「…なんかすごい」

思わずそう呟くと、そらは笑った。

「何が凄いんだ?」

シークに言われて、そらはうん?と笑った。

「だってさ。昔は異種族間での争いが絶えなかったって歴史で習ったけど。でも、私の部屋だけでこんなにいろんな種族が集まってるんだよ?」

そう言って、そらはシークを首から外した。

「種族が違おうがなんだろうが、仲良くやろうと思えばいくらでもできるってことだよね」

そらが言うと、シークは短く、そうだな、とだけ呟いた。