Magic Academy ~禁書に愛された少女~

一瞬、月の光がプールの水面に反射して、きらりと眩く光る。

「っ……」

そらが目を細めた瞬間だった。
ローラはプールの中に戻ると、その姿を消した。

「消えた…」

そらが呟くと、シークが少しだけ楽しそうに答えた。

「プールの女子生徒の幽霊の正体だな」

え?とそらが聞くと、シークがくくっと笑った。

「ローラは大昔、ここにまだ湖があったころからこの場所にいたんだ」

シークの言葉に、そらは目を大きく見開いた。

「ここに昔、湖があったの!?」

そらが聞くと、シークはあぁ、と呟いた。