Magic Academy ~禁書に愛された少女~

シークとローラのやり取りを傍で見ていたそらは、少しだけちくりと胸が痛んだ。


…?なんだろ。なんか変な感じが…??


よく分からない気持ちがそらの中に広がる。

「ローラ。紹介したい奴がいるんだ」

シークはそういうと、ローラの手をするりと抜けて、そらの首元へと戻ってきた。

「そら、こいつはローラ。古くからの友人だ」

シークに言われて、そらは少し戸惑いながらも手を差し出した。

「あの…そらっていいます」

ローラはじっとそらを見つめると、そのまますっと手を伸ばし、そらの胸の辺りに手を当てた。

「え?な、なに?」

ぽぅっと淡い光がローラの手に集まる。
と、ローラはその手を離し、安堵したような表情を見せた。

「そら」

ローラに名前を呼ばれてドキッとする。
頬が熱を帯びて熱くなる。


女の人なのに、ドキドキする。


そらはじっと、ローラを見つめた。