Magic Academy ~禁書に愛された少女~

空はどこまでも青く澄みわたっていた。

そらはそっと手を伸ばしてみる。

「こんなに遠かったっけ」

じわりと涙が溜まる。

唯一使えていた魔法が使えなくなったという事実は、驚くほどの早さで学園中に広まっていた。

授業の後、好奇の眼差しで見てくる人や、魔法が使えないのになぜ学園にいるのかという人、学園に入ったこと事態、実は何か汚い手を使ったんじゃないかという人まで現れた。


別に、あれこれ言われるのには馴れてる。
だけど…


ぎゅっと唇を噛み締める。

「ごめ…なさ……うっ…」

亡くなった父と母。生まれた時からずっと、魔力が無いことを心配してくれていて、自分達の魔力を、少しでもとそらに注いでいた。


なんでこんなことになったんだろ。
私、何か悪いことしたのかな…


出てくるのは涙と溜め息ばかり。

「…もう、今日は授業なんていいや」

赤く目を腫らしたまま、授業が終わる前に、少し足早に寮へと戻った。