Magic Academy ~禁書に愛された少女~

制服に着替えて荷物を持つ。


いつもと同じなのに、いつもと違って感じるのは、やっぱり…


いつもシークがいるはずの場所をチラリとみる。
結局、1晩たっても、シークは帰ってこなかった。

「ルンもフギンも帰ってこなかったし。どーしたんだろ」

小さくため息をつくと、そらは頭を軽くふって部屋を出た。


「よう、そら。おはよう」

出てすぐに、うみに遭遇する。そらは笑って、おはようと返した。

「どうした?なんか元気ねーけど」

「そうかな?そんなことないけど」

「そっか?別に何にもないならいいけどさ」

首をかしげるうみに、そらは笑って答えた。

「大丈夫だって。あえていうなら、今日実技があるからってとこかな」

「あぁ…ま、なんとかなんじゃね?」

うみに言われて、そらは頷いた。

「ま、落ち込んでもなくなるわけじゃないしね」

「そうそう。そらが実技がからっきしなのは周知の事実なんだし」

「わぁ…ひどーぃ」

「あはは、まぁいいじゃねーか。そららしくてさ」

うみと無駄口を叩いていたお陰か、少しだけ気持ちが浮上できた気がした。