Magic Academy ~禁書に愛された少女~

「だぁっ!もぉ!」


ひとりで脳内迷路にダイブして、パンク寸前になる。

「とにかく、人の魂を封印するには、肉体が滅ぶ、つまり死を迎えなくちゃいけない。死を迎えて、器から出た魂を捕まえることができれば、封印することはできる」


ハズ。
理論上は。


「あれ?でも…ちょっとまって」

そんなことをして、一体なんになるんだろうか?

滅んだ肉体は元には戻せない。なぜなら『死』を迎えているからだ。

滅んだ肉体をもとに戻すということは『生き返らせる』ということ。


でも、それは禁じられてる。


魔法を使う上での禁術の一つ。

反魂術。

錬金術でもタブーとされているこの類いの術は、発動させるととんでもないことが起こると言われている。


…他の『器』に移す?


ダメ、それもできない。

そもそも、1つの器に基本的に魂は1つだけとされている。もし、シークの魂を、何かに移そうとすれば、元からの魂と反発しあい、消滅する。


「魂の入れ換えだって…反魂の術と同じ、禁術の1つだし」


こうなってくると、本当に、なぜシークが封印されているのか、理由がわからなくなってくる。



「なんでぇ?」


はぁ、と深いため息をつきながら、そらに浮かぶ月を眺めた。