Magic Academy ~禁書に愛された少女~

夕食の時間だったけど、なんとなく食べる気になれなくて、そらはそのまま部屋に戻った。

「んーー…んぁー」

軽く背伸びをして、ベランダの椅子に腰かける。
小さな頃から月の光を浴びるのが日課だった。

「オーディン、か」

学園長の言ってたことが本当なら、シーク=オーディンという公式が成り立つ。

「いやいや、まさか」

ふっと鼻で笑って、すぐにその考えを打ち消した。


だって、オーディンはとてもすごい大魔導師で、英雄だとも、危険人物だとも言われている。

けれど、あのシークが、そんなすごい人物だなんて。

「んなわきゃないってねー」

あはは、と笑いながら頭をかいた。

「それより、封印された理由ってなんなんだろ」

世界を滅ぼすだとか、アマダスと愛し合っていただとか。

「…どれもなんか胡散臭い」

はぁ、と軽くため息をつく。


シークの感じからすると、世界を滅ぼすってのはなんか違う気がする。
…だって、そんな感じには思えないもん。なんとなくだけど。

でも、そうすると…アマダスがシークを助けるために封印した…?

肉体が滅んで、残った魂を救うため。

…いやいや、死んだ人を生き返らせることができないように、そんな魂だけを封印するなんていうのは無理がある。

ん?や、そうでもない?

精霊達は、魂を具現化させたものだから…や、でも、人はそれができないから魂を肉体って器に…違う、だから魂だけを捕まえることができれば…