数日後、学校に遅刻せずに登校した明衣は、朝から衝撃……いや、笑撃的な光景を目の当たりにしてしまった。


「おっ、卯月!今日は珍しいな!つーか最近偉いなお前。何かあったか?」

「朝から何の罰ゲーム?」


明衣は笑いを堪えるのに必死だ。

なぜなら、目の前にはガラガラを片手に、背中に慶一を背負っている、桑島が居たのだから。


「……いやぁ、これは……」

「つーか似合わねぇ……ブハッΣΣ!!」


恥ずかしそうに頭を掻いた桑島に、ついに堪え切れなくなった明衣が吹き出した。


「うるさいな!楡先生に朝の会議で頭下げられたんだよ!」

「……は?」


桑島の言葉に明衣は唖然とした。