a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜



赤信号で車が止まり、明衣は無意識にガラスに映った彼の顔に目が行く。

普段青い目は、夜の闇で黒く染まっていた。

色素の薄いそれは、外界の色に染まりやすいようだ。

明衣はそれを、素直に美しいと思った。

楡は呟くようなボリュームで、更に続けた。


「役に立つか立たないかじゃなくて、自分に何が出来て、今どうすべきなのかを考えるほうが、重要だと思う。

本郷も五月女も、それを知ってるから動いてる。

あいつらに君の無いものがあるように、君にもあいつらに無いものがある。

君は、俺に無いものを沢山持ってる。……俺がいくら頑張っても出来ないことを、君は簡単にやってのけるんだから」

「…………」

「まぁ……なんだ……」


今まで饒舌だった楡が、不意に言葉に詰まり始める。

明衣は不思議に思って顔を上げ、首を傾げた。

どうやら結論をまとめるのが苦手らしく、一つ溜息を吐いた。

そして口を開く。


「もうちょっと、自信持っても良いんじゃないか?ってこと…」

「………!」


楡の話が終わる頃、明衣の自宅の前に車が停まった。