象やキリン、縞馬や駝鳥…沢山の動物を見て回った。
因みに、最近生まれた双子のパンダを見た明衣・本郷・五月女・華の四人は、デレデレと「かんわい〜Vv」等と呟きながら、柵にしがみついていた。
フワフワの白と黒の毛の塊が転がると、「きゃーVv」と悲鳴のような歓声があがった。
「今コロコロって!転がったよぉ〜!かんわいぃ〜」
と明衣。
「やーん!ぬいぐるみみたい〜!抱き締めたい!」
と本郷。
「可愛すぎる!でもどっちがどっちか見分け付かない!あぁ、先輩、俺を抱き締めてくださ〜い」
と五月女。
「いくら出せば買えるのかしら?持って帰りたいわ」
と華。
中には凄く無茶なことを言いだすお嬢様も居て、楡は無表情ながらも次元の違いに溜息を吐いた。
それでも、皆の楽しそうな顔を見ると、自然に口元が緩む。
「ねぇ、麗。一頭くらい構わないわよね?」
「…流石にダメじゃない?」
こちらに振り向いてパンダを指差し、どうやら買いたいらしい華に、麗は苦笑しながら答えた。
動物によってあそこまでキャラが崩壊するものなのかと、楡は感心していた。←なんかズレてる



